いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係
いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係について、よくある誤解は
いびき=睡眠時無呼吸症候群 と考えられていることです。
いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係は上の図のようになります。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんには症状の一つとしていびきがありますが、いびきだけの患者さんもいるのです。
実際に当院を訪れた患者さんの中にも、いびきがひどく他の病院に行ったら無呼吸の検査を勧められ、検査を受けたところ、いびきだけだったという方も数多くいます。
では、いびきだけで睡眠時無呼吸症候群ではない患者さんと、無呼吸症候群になっている患者さんとの違いについて、おおよその目安を上げます。(これには例外があります)
まず、性別(外見等)でわかる特徴から説明します。
女性は一般に睡眠時無呼吸症候群になりにくく、いびきだけの場合が多いのです。
男性でも標準体重以下の場合は、無呼吸症候群の合併は少ないのです。
一方、睡眠時無呼吸症候群になりやすいのは肥満の方です。
自覚症状としては、日中のねむけ(会議中・運転中等)がある場合は睡眠時無呼吸症候群になっていることが多いので要注意です。